ラルスグループ ジャヤントVice-Chairman & CEO(後編)「ビジネスの速度が早いGCC地域。成長業界には積極的な投資を行いたい」
Executive Dialogue Vol. 9 ラルスグループ Vice-Chairman & CEO ジャヤント・ラル・ガンワニ氏。Gates Dubai代表の永杉がUAE・日本の第一線で活躍するリーダーと対談し、ドバイをはじめとするUAEの実相に迫ります。

細やかで柔軟な対応は日系企業の大きな強み
※前編はこちら
永杉:DAISOはGCC地域でも受け入れられると思いましたか。
ジャヤント:最初に話を聞いた時点で、非常に良いビジネスだと感じました。さらに後日、シンガポールの店舗を視察したのですが、商品の多様性に感銘を受け、成功を確信したのを覚えています。DAISO事業は非常に上手くいっており、今ではGCC地域全体で約100店舗を運営するまでに至りました。
永杉:日本の企業やビジネス文化についてどのような印象を持っていますか。
ジャヤント:日本企業は信頼を重んじ、約束したことを必ず守る文化があります。DAISOだけではなく、三菱、丸紅、大塚製薬など、これまでにさまざまな企業と仕事をしてきましたが、どの会社も良い印象ばかりです。

事業多角化のチャンスは常にうかがっている
永杉:何か問題はありませんでしたか。
ジャヤント:ビジネスに困難はつきものです。例えば、食品ビジネスの場合、国によってさまざまな規制が存在します。UAEはこの規制が変更されることが多いのですが、日系企業は度重なる変更にも丁寧に対応してくれました。また、為替レートの変動も課題ですが、どの会社も柔軟な対応をしてくれます。

永杉:最後に、グループの成長ビジョンを教えてください。
ジャヤント:まずは、現在の主要事業であるDAISO、Homes r Us、Mom Storeをより成長させることが大切です。今後10年でDAISOとHomes r Usは2倍、そしてまだ新しい事業であるMom Storeは3~4倍の成長を見込んでいます。それと同時に、さらなる多角化の可能性も常に模索し続ける必要があります。GCC地域ではビジネスの移り変わりが目まぐるしいので、成長著しい業界をいち早く見つけて、それに投資しなければなりません。
永杉:GCC地域におけるビジネスのスピード感が極めて早いというのは私も実感しています。そのスピード感と日系企業のビジネス文化の両方を知るジャヤントさんには、今後もぜひ、日系企業との関係を深めてもらうことを期待します。本日はお忙しい中ありがとうございました。





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