ドバイの場所はどこ？　市内へのアクセスは？　地政学的に見たドバイを解説

ドバイの場所、市内へのアクセス、そして地政学的な位置と重要性を探る。また、カタールとの関係も含め、ドバイのリスクにも言及する。

そもそもドバイの場所とは？

ドバイはアラブ首長国連邦（以下UAE）の中央よりやや北東の場所にある。UAEはアブダビ、ドバイ、シャルジャ、ラス・アル・ハイマ、フジャイラ、アジュマン、ウンム・アル・カイワインの7つの首長国により構成される連邦国家で、ドバイは南側をアブダビ、北側をシャルジャに面している。

気候は亜熱帯気候に属し、夏と冬の二季。そのなかでも観光に適したシーズンは、冬に当たる11月から3月。平均気温が20度前後で肌寒くなることもあるが、夏に比べるとかなり過ごしやすい。一方で、夏になると気温が50度近くなることもあり、湿度も高い。日本も高温多湿だが、ドバイのそれは日本とは比にならない。

ちなみにドバイ市内の場所については、ドバイ国際空港から近い。ドバイの豪華絢爛なイメージを体現するエリアは、ブルジュハリファを擁するダウンタウンと、夜景とビーチで有名なマリーナ地区の2つのエリアであり、ダウンタウンは空港から車で25分ほど、マリーナ地区は45分〜50分ほど。いずれも渋滞がないという条件だが、渋滞が発生すると倍近くかかるときもあるので注意が必要。

地政学的に見たときのドバイの位置について

地政学的に見たときのドバイの位置についてだが、ポイントとなってくるのは、海を挟んだ向こう側にあるカタールとの関係。ドバイを含むUAEは、2014年に内政干渉に対する報復という理由で駐カタール大使を本国に召還している。

2017年にはムスリム同胞団への支援やイラン・トルコとの接近に対して、UAEを含めた一部のイスラム諸国がカタールとの国交断絶を表明。それからカタールとの関係悪化が続き、緊張感も高まっていたが、2021年にカタールとサウジアラビア間で国交回復に向けた合意が実現し、UAEもカタールとの国交を完全に回復させることで合意している。