ドバイの不明瞭なルールや慣習を専門家が解説「レストランの衛生基準とは?②」

What's Dubai?〜ドバイの不明瞭なルールや慣習を解説〜 Vol. 6「レストランの衛生基準とは?②」

前回に続き、レストランの衛生基準についてお話します。

すでに説明した通り、衛生基準は、HACCPに基づく厳しい規制が適用され、日本よりも厳格ということです。ドバイでは、72時間ごとに食品管理が厳密に行われ、期限が切れた食材は廃棄しなければなりません。日本では多少期限が過ぎても「まだ問題ない」という判断から、お客様に出しているところが一般的ですが、ドバイでは禁止されています。

また、食材を計測する秤のキャリブレーション(計測機器の精度確認)が重要視され、冷蔵庫の温度計や秤などが定期的に専門業者によってチェックされます。業者の確認後、ひとつ一つの器具にシールが貼られ、それがないと減点対象となります。

小林恒平(Manager / Head Chef, KIMURA-YA)

店舗開業前の衛生基準チェックも非常に厳しく、開業が遅れる場合、予定外のテナント費用や 人件費がかさむわけです。そのため、衛生管理に関しては、ハイジーンコンサルタントなどの専門業者を頼り、ドバイの厳しい基準を満たす厨房のレイアウトや衛生設備にしていますが、業者のアドバイスだけで検査を通らないケースもあるため、慎重な対応が必要です。

さらに、使用する洗剤は、スーパーで販売されているものではなく、業務用を使用することが義務づけられ、そのコストも高額となります。このような厳格な衛生基準により、予想外の経費がかさむことが多く、固定費として大きな負担となります。

ドバイの不明瞭なルールや慣習を専門家が解説「レストランの衛生基準とは?①」

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