ドバイの不明瞭なルールや慣習を専門家が解説「仮想通貨関連ビジネスの会計・税務」

外村健一(BIZ EASY DMCC Founder & CEO)

What's Dubai?〜ドバイの不明瞭なルールや慣習を解説〜 Vol. 4「仮想通貨関連ビジネスの会計・税務」

フリーゾーンの「DMCC」や「DWTC」を始め、ドバイでは仮想通貨・ブロックチェーン関連ビジネスに積極的に取り組んでいます。法人が仮想通貨を所有しているというケースにおいての会計・税務事情について説明します。UAEでは、会計監査や税務の観点から、AEDを法定通貨として扱う必要があります。そのため、USDやJPYといった外貨と同様に仮想通貨も同じように扱われます。以下の2点に注意してください。

❶仮想通貨の取得時
仮想通貨を取得した際は、その取得時点での時価(マーケット価格)で評価します。例えば、仮想通貨を法定通貨の代わりに売上として受け取った場合、その売上は受け取った時の時価で計上します。

❷期末に仮想通貨を保有している場合
期末時点で保有している仮想通貨は、その時のレートで再度評価し、帳簿上の価値との差額を損益として計上します。

ドバイでは、仮想通貨に関するライセンス規制は徐々に明確化されていますが、会計処理に関しては具体的なルールが確立されていません。特に税務に関しては、罰則が厳しいため注意が必要。仮想通貨はAEDの時価で評価され、基準を満たせばVAT(付加価値税)や法人税の申告義務が発生します。

また、税務関連の書類を7年間保管する必要があるため、忘れずに準備・保管してください。

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