ドバイ起業・完全ガイド①起業手順&ビザ取得編〜200社をサポートしてきた専門家が解説

ドバイでの起業手順とは? スケジュールの目安は12週〜15週
会社設立申請から法人口座開設までのスケジュールは、ドバイ進出のコンサル・アドバイスで延べ約200社をサポートしてきたBIZ EASY DMCCの外村健一社長いわく、フリーゾーン・メインランド(フリーゾーン以外のUAE国内)ともに12週〜15週。ちなみに、個人株主の場合は申請のための必要書類が比較的シンプルだが、法人株主である現地子会社や海外法人の支店・駐在員事務所の場合は複雑になるため、目安としてはさらに3ヵ月以上のバッファを見ておくのが無難とのこと。重要事項の一つである「フリーゾーンvsメインランド」については、別途で詳しく解説する。
一般的な起業のフローとしては、会社設立&事業ライセンス取得、ビザ取得、銀行口座開設までが大まかな流れとなり、設立までの書類提出などは日本国内からでも手続きが可能(フリーゾーンにネットで申請 or 進出コンサルに依頼)、ビザ取得の段階からUAE国内に入ることが求められる(メインランドの場合は、ビザの種類や会社形態によって違いあり)。
メインランドも含めて登記に必要な書類は、JETROのHPや外村社長の著書を参考にしてほしい。フリーゾーンでは、各受付担当がきめ細かに対応してくれるのが大きなメリットとなっているが、英語対応のため、不安がある場合は、進出コンサルにお願いするのがいいだろう。コンサルのメリットは経験豊富で、どの業種だと、どこで設立しやすいかなどの最適な提案や全体のスケジュールを把握したサポートを行ってくれる点。


ビザの取得とは? 移住が必要? 進め方は2パターン

ビザについては、実質的な就労ビザであるエミレーツIDの取得が必須となるが、その前に取っておくべきなのが、E-visa(Entry visa)。こちらは国外からも申請手続きが可能であり、外村社長いわく、進め方としては下記の2パターンが多いという。
①E-visaが発行され、UAE入国の時点で完全移住。最初はホテルに住みながらビザ手続きを進め、エミレーツIDを取れたら住居契約して移る。
②E-visaが発行され、UAE入国し、エミレーツIDとUAEの携帯番号を取得後、日本帰国。法人銀行口座は日本からゆっくりと進め、デビットカード・小切手受領時に再度UAE入り。
なお、在住者には既知の事実だが、エミレーツIDの取得はUAE在住の最重要事項。日本におけるマイナンバーカードやパスポートと同じくらい大切なものであり、下記のようなケースで必要となる。
●銀行口座の開設
●電話やインターネットの申し込み
●医療機関でのサービス利用(海外旅行保険除く)
●運転免許証の取得
●住居やオフィス、車の登録
●電気や水道など公共サービスの契約
●学校への入学手続き(後日提示OKの学校も多い)
●政府機関での手続きや申請
ドバイ起業・完全ガイド②銀行口座の開設「法人株主の口座は通常3ヵ月程度かかる」
ドバイ起業・完全ガイド③フリーゾーン vs メインランド、設立するならどっち⁉︎ メリット・デメリットを検証
ドバイ起業・完全ガイド④プロがオフィス探しのポイントを紹介「ビジネスセンターをおすすめするケースが多い」
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ドバイ起業・完全ガイド⑦進出“あるある”。暗号資産ビジネスは可能? 地獄の追加支払いなど
今回は、起業手順とビザ取得についてまとめた。Gates Dubai Vol. 3では「ドバイ起業・完全ガイド」を特集。法人登記から銀行口座開設、オフィス探しのポイントや法律・会計の注意点、ドバイ起業“あるある”まで充実の内容となっている。下記より閲覧可能。

・No. 1 「ベストシーズン」特集。砂漠でのキャンプやデザートサファリ、熱気球フライト、夜景を堪能できる水上ビュッフェなど5つの上質な体験を紹介 / 安倍昭恵さんインタビュー〜首相夫人としてUAEに訪問。王族、学生、現地邦人と交流を深める
・No. 2 「フリーゾーン」特集。ドバイ進出を考える上で最重要キーワードとなるフリーゾーンを掘り下げ、メリット・デメリットやフリーゾーンマップ、フリーゾーン“あるある”など重要な情報を網羅 / 駐アラブ首長国連邦 磯俣昭男 特命全権大使インタビュー〜官民にわたるUAEと日本両国の交流を主導。就任3年目を迎えた大使




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