ドバイ会計士のビジネス最前線「UAEはいつから個人所得税を導入?オマーンから見る予想」

UAEは現在、個人所得税は導入されていませんが、近隣諸国の動向を見ると、導入時期が現実味を帯びてきています。特に注目すべきは、オマーンが2025年6月に発表した湾岸諸国初となる個人所得税の導入決定。2028年1月から年間所得が42,000オマーンリアル(約109,091ドル)以上の個人に対して5%の税率を課すことを発表しました。
UAE政府は長期戦略「UAE Vision 2071」において、石油依存からの脱却と経済多様化を明確に打ち出し、税収の多様化が重要な課題となっています。実際、UAEは段階的な税制改革を進めており、2018年にVAT5%を導入、23年6月には法人税9%を導入しました。
オマーンのスケジュールを考慮すると、UAEの個人所得税導入は2030年代前半から中頃、具体的には2030年から2035年の間に実現する可能性が高いと予測されます。これはオマーンの導入が試金石となり、その結果を見ながらUAE政府も導入時期を決定するものと考えられるからです。
UAEで予想される税制設計としては、オマーンと同様に高所得者層を主な対象とし、初期税率は5%から10%程度でスタートし、段階的に対象を拡大する可能性があります。そのため、特にドバイ法人の経営者は役員報酬(所得税)と法人所得(法人税)のリバランスによる税の最適化戦略について、よりいっそう考える必要が出てくるでしょう。

岡本信吾
Alwasiq Management consultantsジャパンデスク、公認会計士(CPA)。大手監査法人(EY)で5年間勤務後に独立し、東京都港区で税理士法人を開業。現在はドバイの日系企業向けに会計・税務サービスを提供している。
shingo@alwasiq.net
Alwasiq Management consultants
ドバイのビジネスベイにオフィスをかまえるドバイの会計事務所。ジャパンデスクを有し、100社を超える日系企業の税務アドバイザリーを行っている。
https://alwasiq.net/jp/




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