ドバイビジネスのトラブルをビズイージーが解決「UAEの支店・駐在員事務所のPE認定について」

今回は、UAE法人税におけるPermanent Establishment（恒久的施設／PE）を説明します。現地法人企業はUAE法人税の課税対象ですが、支店・駐在員事務所でもPE認定されると課税対象者となり、未対応の場合は罰金・罰則が科されますので、しっかりと対応することが重要です。

PEには、支店PEと代理人PEの主に2種類があります。支店PEは事務所・工場・倉庫などの恒久的な場所を有し、事業を行う場合。商品の保管・展示・配送、販促活動などだけを行う場合は、PEとは見なされませんが、最終判断は業務実態に即して行われます。

代理人PEは、ある人が外国法人に代わってUAEで事業または事業活動を行う権限を有し、習慣的に行使している場合。日本本社のために契約を締結・交渉できる権限がある出張者・出向者などが考えられます。ただし、出向者が日本本社所属であっても現地で役務提供をしているとしてPE認定されることもあり、不明確な場合が多く、判断が難しくなります。

PE判断に誤りがあった場合のリスクを勘案し、外部専門家の助言を受けるなどの対応を行うことが重要です。

BIZ EASY DMCC
CEO Kenichi Hakamura
ドバイで延べ200社以上の進出サポートなどを行ってきたBIZ EASYの代表。業務領域は、会社設立、ビザ支援、法人銀行口座開設、会計・税務支援、中東進出支援、製品登録・輸出入、HRなど。https://www.bizeasy.co/jp/ info@bizeasy.co