ドバイの最先端オフィス①代表的なエリア、フリーゾーンvsメインランド

2024年11月21日 2024年11月21日

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最新インフラと最先端ファシリティが揃った理想的なオフィスは、ビジネスの成長を加速させる。エリアごとの税制や規制を見極め、ドバイならではの多様なビジネス環境を活用し、最適なオフィスを見つけてもらいたい。

ドバイの代表的なオフィスエリア

オフィスを選ぶポイントとして、まず最初に挙げられるのが場所選び。ちなみに今回は、数百人規模といった大人数の場合ではなく、少人数からスタートというのが前提。ドバイのオフィスは、ビジネスの中心地や交通の便が良いエリアを中心に広く分布し、以下がオフィスが多く見られるエリア。

ドバイを代表するフリーゾーンであるDAFZA（デイラ地区）やJAFZAにもオフィスは多く存在するが、空港や港、倉庫といった施設を利用するケースが多いため、今回は対象外とする。

①DIFC (Dubai International Financial Centre)

金融・法律の中心地で、多くの国際的な金融機関や法律事務所がオフィスを構える。ドバイの最先端オフィスエリアの筆頭であり、グレードAのオフィススペースや高級感のあるレンタルオフィスが多く、特に金融業界や大手商社に人気。

②Business Bay

ドバイのビジネスの中心地の一つであり、多くの国際企業が拠点を構える。ダウンタウンやブルジュハリファの近くに位置し、デイラ地区やマリーナ地区にもアクセス良好なエリア。高層オフィスビルが立ち並び、サービスオフィスやコワーキングスペースも豊富。

③Dubai Internet City

テクノロジー企業やスタートアップ企業に適したエリアで、IT関連の企業が多く集まる。フリーゾーンの一つで、外国企業の進出がしやすい。AmazonやMicrosoft、OracleなどのグローバルなIT企業が多く拠点を置いている。

④JLT (Jumeirah Lake Towers)

ビジネスベイやDIFCに比べて賃料が比較的安く、コストを抑えたい中小企業やスタートアップに人気。駐在員の住居エリアであるマリーナ地区にも近く、周囲の景観や落ち着いた環境も特筆。高層ビルが多く、リラックスした環境でオフィスを運営できるメリットがある。

ドバイ起業“あるある” フリーゾーン or メインランド

ドバイで事業を開始するときに必ず出てくるテーマが、フリーゾーンか、メインランドか、という命題。本誌・No.3「ドバイ起業・完全ガイド」でも紹介しているが（Webでも閲覧可能）、ルールや条件が異なるため、事前に確認しておくことが必要。ドバイで延べ200社に進出コンサル・アドバイスをしてきたBIZ EASYの外村社長に解説してもらった。

メリット、デメリット

フリーゾーンとメインランドは、2018年の外資100%の撤廃が実施されて以降、垣根はなくなりつつありますが、それでも特徴的な違いがあります。メイダンフリーゾーンやIFZAのフリーゾーンでは、バーチャルオフィスのような形で、ライセンス費用を支払い、オフィスを借りることなく事業活動を行うことができます。

しかし、特定のフリーゾーンでは、オフィスを持つことが必須条件となり、この点は注意が必要です。一方、メインランドではドバイ全域で事業ができる反面、必ず物理的なオフィススペースを持たなければならないという制約があります。