物件タイプからの選び方

2025年のドバイ不動産は、上半期の取引件数が前年同期比22.5%増、総取引額は約14兆円と活況だ。しかしながら平米単価は約73万円で、上海の約87万円、東京約110万円、シンガポール約102万円、ロンドン約143万円と比較しても割安である。不動産選びのポイントを、まずは物件タイプ別に見ていこう。
最注目はやはり高層レジデンス

最近ドバイを賑わせているのが、宝飾品、時計、自動車からサッカーチームまで、さまざまなブランドとコラボしたブランドレジデンスだ。ビーチフロントにあるものからビジネス街にそびえ立つものまで、多種多様なプロジェクトの発表が相次いでいる。2~3億円の部屋から名だたるセレブが取得するような超高額物件まで、価格も幅が広い。高層レジデンスのペントハウスはプライベートプールや専用エレベーターなど、他の住居では得られないラグジュアリー仕様に加え、希少性の高さから投資価値も際立つドバイならではの物件だ。
手頃な価格帯の物件を求めるなら、ビジネスベイやJVC(Jumeirah Village Circle)あたりが狙い目。スタジオ(ワンルーム)や1ベッドルームの部屋なら、約4,000万円での購入が可能だ。観光・ビジネスに便利な立地を選べば、短期貸しでの運用も視野に入る。高級エリアで手頃な物件が見つかるケースもあるので、できれば一度は現地に足を運び、ロケーションの便利さを確認しつつ吟味したい。新たな都心となるべく開発が進む「ドバイクリークハーバー」などのオフプラン(未完成)物件は、需要が高い一方で価格は現在の都心であるダウンタウンの7割ほど。将来手的な価値上昇が見込まれ、投資対象としての魅力がある。
憧れの戸建てヴィラ

戸建てを希望する場合、まず候補となるのがヴィラ。ドバイのヴィラは通常24時間警備付きのゲートコミュニティ内にあり、静かな環境にジムやプールなどの共用施設を備え、子育て世帯にも最適といえる。再販価値の高さも魅力で、中古物件の価格上昇が20%以上というエリアもある。有名なヤシの木型の人工島「パームジュメイラ」や新開発の「パーム・ジャベルアリ」では、ヴィラごとにプライベートビーチが割り当てられ、贅沢な日常が満喫できる。ただし、海沿いの物件はメンテナンス費がかさむことも留意しておきたい。
内陸部では「ドバイヒルズ」「アラビアンランチズ」「JVT(Jumeirah Village Triangle)」など、緑に囲まれたコミュニティ型ヴィラに欧米人家族を中心とした需要が集まる。パームジュメイラなどの既存高級コミュニティでは約31億円のヴィラもあり、価格は青天井。しかし、ドバイヒルズなどの新興エリアでは、3ベッドルームのヴィラが2億円ほどから購入可能で、比較的手頃な選択肢となっている。
お手頃価格・戸建て感覚で暮らせるタウンハウス

戸建てで少し値を下げるならタウンハウスがあり、近年、供給件数が急増している。いわゆる「長屋(タウンハウス)」で、壁を隣家と共有する4戸連棟型と2戸連棟型がある。日本の建売住宅に似た造りで、庭や駐車スペース、テラスなどを付帯し、コミュニティ内にプールやジム、BBQエリアなどの共用施設も備える。大手デベロッパーによる開発コミュニティ「エマールサウス」「ザ・バレー」「ダマックヒルズ」などの物件が選択肢に入る。





