ドバイ不動産購入をサポートする仕組み

ドバイ不動産の購入は、契約・登記・ビザ取得までの流れが明確で、外国人にも開かれた市場といえる。オフプランの柔軟な支払いプランや、現地・日本双方のローン制度など、投資家を支える仕組みも整っている。資産形成やレバレッジ投資を検討するうえで、注目に値する市場だ。


(1)オフプランの分割払いはより柔軟に

オフプランは開発段階に応じた分割払いが基本なので、ローンを組む必要は元々あまりない。3~4年かけて、6~10回の分割で支払うのが一般的。人気の高いプロジェクトほど支払い回数は少ない傾向にあるが、最近では毎月1%ずつ支払っていく「1%月額プラン」を導入する物件や支払いを完成後にまで分割できる「ポスト・ハンドオーバー・プラン」も増えており、完成後すぐに運用開始し、家賃収入を支払いに充てることも可能。柔軟性が増している。

(2)ローン利用のハードルも低い

ドバイ現地でローンを組む場合にも、高いLTV(物件価格に対する融資比率)のおかげで障壁が低い。外国籍の居住者は80%まで、非居住者にも50~60%の融資が可能で、シンガポールの40~60%と比べても条件が緩やかだ。初回購入者に対しては、優遇制度を設ける銀行も。融資で賄える割合が大きく自己資金が抑えられるぶん、複数物件への分散投資も視野に入りやすい。銀行間の競争が激しいぶん、非居住者向けの融資商品も充実している。固定金利ローンを選択することで(2025年時点の固定金利は4~5%前後)インフレヘッジも。返済期間は最大25年と長く、中長期での資産運用が描ける。審査には、収入と良好な信用情報の証明が求められる。多くの銀行で「月収最低でも60万円以上」が目安となっており、中には「月収100万円以上」を条件とする銀行もある。自営業者の場合は、さらに高い収入実績や長期の事業継続年数が要求される傾向も。また返済負担率(Debt Burden Ratio)も考慮され、「借入後の総返済額が月収の50%以内」という制約が一般的だ。

ほか注意点は、頭金として最低20%は自己資金が必要なこと、物件評価料、登記費用、ローン手数料といった諸費用も発生する。さらに、日本に比べて金利負担が大きいこと、そして為替リスク(ローン返済は円ではなく、基本AED建て)なども考慮する必要がある。そして、居住者でない場合は、ローンを組むプロセスで何度かドバイへ渡航する必要が生じる可能性については留意しておきたい。

(3)日本国内の金融機関と連携したローンも

上記でドバイの金利が高いと思われた方もいるかもしれない。そこで日本の住宅ローン金利の低さを活かした仕組みが、日本国内の不動産を担保とするローンだ。日本の金融機関から低金利の融資を受けて、ドバイの高利回り物件に投資するという仕組みである。オフプラン物件を購入したいがキャッシュが十分にないという場合にも、この仕組みが利用できる。ただし、具体的な融資可能額や金利・期間等の条件は、日本国内資産の評価額や既存ローン状況などによって個別に異なる。複数ローンの条件比較や書類整理でサポートを受けるためにも、RERA登録済みの不動産エージェントを介することが推奨される。