ドバイの求人攻略:給与・待遇・スキルのポイントと最適な仕事の探し方
ドバイへの移住を考えている方々にとって、仕事や生活の条件は大きな関心事である。日本人が移住して就職先を見つけられるか、どの程度の英語力が必要かなど、考慮すべき要素は多岐にわたる。そこで、今回はドバイでの仕事の見つけ方、給与や待遇、必要なスキルについて詳しく解説する。
ドバイでITの仕事をすることは可能?
ドバイ政府は近年、Web3.0やAI技術の推進に力を入れている。2019年には世界初のAI国務大臣が着任し、国を挙げてAI技術の向上に取り組んでいる。その結果、エンジニアの需要が急増している。日本人もスキルさえあれば、日系企業のみならず外資系企業でも働くことが可能である。
主な仕事の見つけ方
UAEやドバイでの求人方法4つを紹介する。日本にいながら探すこともできるので、参考にしてもらいたい。
LinkedInやX(旧Twitter)の活用
LinkedInやX(旧Twitter)は、企業と直接コンタクトを取るための強力なツール。企業ページや事業内容を確認し、直接やり取りできる点が利点だが、企業からの返信がないことも多いため、根気強く連絡を取り続けることが必要。
企業の求人担当者の傾向としては、ドバイに住む人を優先し、次にUAE、中東地域に居住する人、そして最後に経験がマッチする海外居住者を検討する。
LinkedInのIDを持っていない方は、早急に登録し、プロフィールを作成することが望ましい。LinkedInではワンクリックで求人に応募でき、より多くの企業にアプローチできる。
友人や知人からの紹介
既にドバイで働いている友人や知人からの紹介を受ける方法も有効である。海外ではコネクションを利用して就職することは珍しくない。知り合いが働いている企業に紹介してもらうことで、入社後のサポートも期待できる。
転職サイトや求人サイト、転職エージェントの利用
日系大手の転職サイトや求人サイトで就業を希望する場所を「海外」で指定して検索することもできるが、UAEやドバイでヒットすることはあまりない。強いていえば、「求人ボックス」では比較的案件数が多く、日本語でも検索が可能。
注意点としては、住居や交通費などの費用負担については細かく事前に確認しておくべき。というのは、ドバイは物価が高いため、日本の給与感覚で就業してしまい、仮に住居費が会社負担ではなく、個人負担になった場合、手取りがほとんど残らないといったこともありえるからだ。いざ当地に着いて、後から後悔しないようにチェックしてもらいたい。
海外企業が運営するサイトは下記などが有名。UAE企業の採用担当者が求職者を探す際にも広く利用されている。
・NADIA Global
・TASC
・HAYS UAE
・GulfTalent Jobs
・Genesis Executive Search
また、世界的に注目されている日本人調理人のニーズがドバイでも高い。ドバイの五つ星ホテルでは、和食のフュージョン料理を提供するレストランが多く、ヘッドシェフクラスであれば、月給30,000AED(120万円以上)も普通。
所得税が無税であることを考えれば、年齢にもよるが、日本での支給額は150万円程度になるだろうか。年収計算だと日本では1,800万円程度になるため、魅力を感じる人は多いだろう。気になる人は、FindChef-Agentをチェックしてほしい。
日系の人材派遣会社
2024年6月時点で、ドバイには日系の人材派遣会社は確認されていない。しかし、進出コンサルを手がけるBIZ EAZYという企業が、会社設立や会計、人材採用などのサポートサービスを提供。同社の外村社長がドバイ移住やビジネスに精通しており、詳細は外村社長のブログを参考にするとよい。
給料や待遇、必要なスキルは?
給与と待遇。日常生活のコストを考慮すべき
ドバイの労働者の平均年収は約1,000万円(2021年:42,884米ドル/JETRO発表)である。ただし、エミラティ(現地人)が平均額を押し上げているため、出稼ぎ労働者の平均年収は88万円にとどまる。
日本人移住者の平均年収は750万円であり、日本の2021年の平均年収443万円と比較しても高額。しかし、ドバイの生活費も高額であるため、収入だけでなく支出も考慮する必要がある。
注意点として、日系サイトの求人案件をチェックすると、給与のレンジが広すぎる印象。もちろん、高額なのは夢があっていいのだが、「まずは低額からスタート」とされると、日常生活のコストに苦しめられる可能性が高い。ドバイ移住時の支出面をしっかりとクリアした上で給与を決めないと短期で帰国ということもありえるため、その点は事前に確認しておくべき。
また、ローカルの企業に就職した際には、給与の未払いといった問題が発生することもしばしば。詳細は、弁護士が解説する別記事にて紹介しているため、参考にしてほしい。
スキル、英語力は必要?
ドバイで働くためには、仕事に関連するスキルと一定の英語力が必要。ドバイの人口の約9割が外国人であり、ほとんどの人が英語を第二言語として使用しているため、基本的な英語コミュニケーション能力が求められる。
ビジネス英語ができるとさらにスムーズに業務を進めることができる。一方で、英語が流暢であっても、業務に必要なスキルがなければ採用されにくい。特にエンジニアや料理人など、専門的なスキルが必要な職種が多い。
現地の人材紹介会社の利用時の注意点
現地の人材紹介会社を利用する場合、登録や転職サポートへの費用は無料。しかし、面談のアポをドタキャンされたり、メールのレスがないことも日常的。日本の商習慣でやりとりできることは稀なので、ある程度余裕や寛容さをもって臨むのが無難だろう。細かいことにいちいち腹を立てていては、そもそもUAEで生活をすることも厳しい。
以上の情報を基に、ドバイでの最適な求職方法を選択・検討してほしい。
Gates of Dubaiの広告
ドバイでビジネスを拡大!
日本でもビジネスを周知
お問い合わせ
Gates of Dubai Vol. 6!
PDF & 電子ブックで閲覧可能
- ドバイの長期滞在レジデンス「Long-Stay Comfort in Dubai, Choose the Finest Residence」。選び方のポイント、便利なレジデンスリストを掲載
- Vice Chairman & Group CEO, INDEX Holding アナス・アルマダニ氏インタビュー
- ミシュランを獲得し、注目を集める先進的レストラン「Sagetsu by Tetsuya Wakuda」
- ビジネス&生活に役立つ新コラムが充実!
- アルコール提供のレストランほかロケーションリスト