砂漠の恵みを至高のギフトへ。世界を魅了する高級デーツ「バティール」の軌跡
Executive Dialogue Vol. 23 Chief Executive Officer – Bateel International ヌルタッチ・アフリディ。Gates Dubai代表の永杉がUAE・日本の第一線で活躍するリーダーと対談し、ドバイをはじめとするUAEの実相に迫ります。

サウジの農場から始まった高級デーツブランドの歩み

永杉:日本では近年になって、デーツ(ナツメヤシの実)がスーパーフードとして注目を集め始めました。しかし、中東では古来、過酷な砂漠環境における貴重なエネルギー源として重宝されてきたほか、ラマダン明けに最初に口にするのはデーツと水であることなど、宗教的にも重要な食材として親しまれています。そんなデーツを「伝統的な保存食」から「ラグジュアリーな贈り物」へと再定義したパイオニアが、バティール(Bateel)です。本日は、CEOのヌルタッチ・アフリディさんにお話をうかがいます。まずは、バティールの歴史について教えてください。
アフリディ:古い歴史まで遡ると1936年、後にバティール農場となる土地でナツメヤシの栽培を開始したのが始まりです。しかし、近代のバティールの第一歩と言えるのは1991年、サウジアラビアのリヤドに初のショップをオープンさせたことでしょう。以降、当社は30年以上かけてデーツのプレミアムブランドとしての地盤を固め、中東諸国、ヨーロッパ、アジアなどへと進出を果たしてきました。
当社の製品ラインナップは、卓越性へのこだわりと現代の消費者ニーズへの対応によって生まれています。飲食事業もその好例です。「カフェ・バティール」では、地中海のグルメ料理と職人的な品質をアラビアンホスピタリティと融合。一方、新コンセプトの「バティール・エラン」は、カフェ・バティールと同じ品質を保ちながら、より早く、よりモダンに、より手軽に提供することで、忙しい現代の消費者に最適なテイクアウト体験を実現しています。
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革新性を支える高い品質は垂直統合によって支える
永杉:バティールは美しいパッケージもさることながら、そもそものデーツの品質が素晴らしい。この品質を維持できる秘訣はどこにあると考えますか。
アフリディ:品質を高く保つためには、生産現場からお客様のテーブルに至るすべての工程を自社で適切に管理する必要があります。いわゆる「垂直統合」。その中でも、とりわけ私たちが重視し、そして誇りに思っているのが農場です。
我々はサウジアラビアのリヤドから北に200kmの位置に農場を有しており、スタッフが愛情を込めて有機デーツを栽培しています。初期段階から、スタッフは各果実の周りに最適な空気の循環と適切なスペースを確保するための間引き作業を行い、天然の甘い水がヤシの木を育むようにしています。収穫期には完熟したデーツのみを選別。効率を重視して一度に収穫するのではなく、チームが何度も木を訪れ、完璧に熟した実だけを摘み取ります。
収穫後、デーツは最新技術を用いて洗浄され、サイズ、色、透明度、皮の状態について厳格な基準に従って丁寧に評価・等級分けされます。そうした細心の注意を払ったプロセスにより、一貫性と卓越性が保証され、ショップに届けられるすべてのバティールのデーツが真に最高のものであることが約束されるのです。
永杉:国際展開についてお聞きします。2015年にLVMHと提携したことをきっかけに、海外展開を加速させています。現時点でどの程度の店舗を有しているのか、また特に成功している国はどこでしょうか?
アフリディ:現時点で、バティールは世界26ヵ国170以上の店舗を展開しています。これはショップに加え、カフェやレストランも含んでいます。中東諸国のほか、ヨーロッパやアジアにも進出しており、各地でのオープンは非常に好評で、プレミアムな品質と行き届いたサービスを重視する海外のお客様に支持されています。
特にドバイは世界中から観光客を呼び寄せ、強い需要を生み出しています。一方、サウジアラビア市場の成長も目覚ましく、王国全体の変革を反映しています。メッカ、アル・コバール、ジェッダ、リヤドで新規出店を計画し、築き上げてきた強固な基盤の上にさらなる展開を進めています。

永杉:さらなるグローバル展開を見据える上で、もっとも重要なポイントはなんでしょうか。
アフリディ:「レガシーに忠実でありながら、現代的であること」はグローバル展開において重要です。デーツというのは我々のルーツにも関わる重要な商品です。そしてバティールには長年高い品質を維持する細やかな取り組みや、培ってきたホスピタリティがあります。こうしたレガシーには忠実でなければなりません。一方、文化が異なる地域でビジネスをする際には、現地の消費者や従業員の声に耳を傾け、現代的にアジャストしていく必要があります。この2つを両立させながら世界へ広げていくことを重視したいと考えています。
一切の妥協を排した「品質」へのこだわり
永杉:すでにアジアにも進出を果たしているのですね。
アフリディ:2024年に韓国・ソウルのロッテワールドモール、2025年にはシンガポールの高島屋に出店しました。韓国ではオープン時に大行列ができ、シンガポールでは連休中の人気ギフトブランドとして現地メディアが取り上げるなど、両国ともブランドと製品に対する大きな需要と評価をいただいています。
永杉:日本進出の計画はあるのでしょうか。
アフリディ:すでに我々の進出計画に日本は入っており、今後日本をアジアにおける重要な拠点にしたいと考えています。オリジナルのデーツはもちろん、デーツチョコレートやデーツディブス(デーツシロップ)などの革新的な製品は、日本の消費者の皆さんにも喜んでいただけるはずです。
永杉:中東の文化や歴史と深く関わるデーツが日本でも広まっていくことは、本当に重要なことだと思います。日本への本格進出の日を、私も楽しみに待ちたいと思います。本日はどうもありがとうございました。





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