UAE、薬物対策で先進モデル 予防・摘発・更生を一体化
アラブ首長国連邦(UAE)は、合成麻薬や電子たばこを悪用した薬物犯罪の拡大を受け、国家薬物対策戦略に基づく包括的な対策を推進している。科学技術やデジタル技術、地域社会との連携を柱とし、予防から摘発、治療・社会復帰までを一体的に進める先進的なモデルとして注目されている。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、新たな合成薬物は1,200種類を超え、製造コストの低さから世界的に流通が拡大。米疾病対策センター(CDC)は、フェンタニルなどの合成オピオイドが過剰摂取による死亡の大きな要因になっていると指摘している。
こうした状況を受け、UAEは人工知能(AI)やデータ分析を活用し、密売組織やSNS上の違法取引の監視を強化。スマート検査システムによる国境管理や、依存性のある処方薬を管理する国家プラットフォームも導入した。
また、家庭や学校と連携した啓発活動を推進し、若者への教育や保護者向け研修を実施。治療や社会復帰支援にも力を入れ、回復者が安心して社会復帰できる環境整備を進めている。
さらに、国家薬物取締局は相談窓口「Hisn(80044)」を設置し、薬物依存者に対して秘密厳守の治療・更生支援を提供。利用者には刑事責任を免除する制度を設け、治療を受けやすい環境を整えている。




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